Google口コミを削除するには|法的対応の重要性

はじめに

Google ビジネスプロフィール(旧 Google マイビジネス)のクチコミは、店舗や企業の集客・信用を左右する重要な指標です。しかし、誹謗中傷や虚偽の投稿、悪質な“星1”だけの嫌がらせ評価などが放置されると、売上だけでなく採用や取引にも深刻なダメージを与えかねません。そこで本稿では、「どのようなクチコミが削除対象になり得るのか」「専門家を交えた法的対応がなぜ重要なのか」を解説します。


1. Google が公式に削除するクチコミとは

1-1. ポリシー違反の具体例

Google は「禁止および制限されているコンテンツ」ポリシーを公開し、以下のような投稿を削除対象に定めています。(support.google.com)

  • 虚偽または体験に基づかない内容
  • 第三者になりすます行為
  • インセンティブ(クーポン・金銭)と引き換えに投稿を求める行為
  • 差別・ヘイト、露骨な暴力表現、わいせつ表現
  • 個人情報や機密情報を含む投稿

1-2. ポリシー違反の申告方法

削除したいクチコミを Google マップ/検索から選択し、メニューの「問題を報告」→「クチコミを報告」を送信します。審査は数日~数週間で結果が届きます。(support.google.com)

ポイント

  • 証拠保全:スクリーンショットを保存しておく
  • 複数名での通報:同一アカウントでの大量通報は無効。複数の従業員・取引先に協力を依頼

2. 法的に「違法」とされるクチコミの判断基準

主な法的根拠適用され得る場面想定される手続き
名誉毀損罪(刑法230条)虚偽または不要に過激な事実を摘示し、社会的評価を低下させる投稿刑事告訴・告発、損害賠償請求
業務妨害罪(刑法233条)嘘のクチコミで営業を妨害刑事告訴、営業損害の民事請求
侮辱罪(刑法231条)根拠なく「最悪」「詐欺師」等の罵倒のみ刑事告訴・慰謝料請求
不法行為(民法709条)上記各罪の民事的側面(慰謝料・落ちた売上の補填)民事訴訟

各ケースの要件や量刑の目安は、弁護士による判断が不可欠です。


3. 「違法か微妙」「星1だけ」のグレーゾーン対策

3-1. コメント付き→事実認定がカギ

内容が事実であれば名誉毀損は成立しにくい一方、細部に虚偽が含まれる場合は違法性が高まります。実際の診療記録・取引記録などを突き合わせ、真偽を検証したうえで削除請求や損害賠償を検討します。

3-2. コメントなし星1評価

Google は「評価だけ」は原則ポリシー違反とみなしておらず、削除は困難です。
それでも放置してはいけない理由

  • 平均評価の低下により検索順位・クリック率が下がる
  • 短期間に複数の星1が集中すると スパムパターン と検知される可能性が高まり、自動削除が通る場合も

3-3. 弁護士の見解が有用な理由

  1. 証拠化のサポート:ログの保全、スクリーンショットの証拠化
  2. 裁判所への迅速な手続き:後述の「発信者情報開示命令」の手続き
  3. Googleへの削除請求(法的問題の報告)

4. 発信者情報開示命令と仮処分

2022 年改正プロバイダ責任制限法で新設された 発信者情報開示命令 を使うと、サイト管理者→接続プロバイダの2段階を1本化し、最短1か月程度で投稿者の氏名・住所を取得できます。
取得後は、①損害賠償請求、②刑事告訴、③和解交渉のいずれかを選択。並行して、仮処分 を申し立てれば投稿を一時的に非表示にできる可能性もあります。


5. 弁護士に依頼する4つのメリット

  1. 違法性の即時判断 – 名誉毀損・業務妨害などの成否を無料相談で把握
  2. Google への削除申請精度アップ – ポリシー条項を具体的に引用した申立書を作成
  3. 投稿者特定ルートの確保 – 発信者情報開示命令やログ保存命令をスピーディーに併用
  4. 再発防止策の構築 – 社内モニタリング体制や返信テンプレート整備を支援

6. 削除までの一般的フロー

  1. 社内一次調査(事実確認・証拠保全)
  2. Google へのポリシー違反申請(同時に弁護士へ相談スタート)
  3. 弁護士による違法性評価と削除請求
  4. 削除不成功の場合
    • 発信者情報開示命令 → 投稿者特定
    • 仮処分・訴訟提起 → 投稿削除・損害賠償へ
  5. 再発防止・評価回復策の実行(返信ガイドライン、正当な口コミ依頼など)

まとめ

悪質な Google 口コミは「放置=損失拡大」につながります。違法投稿への迅速な削除申請はもちろん、違法性がグレーな評価や星1だけの嫌がらせでも、法的観点を踏まえた対応が不可欠です。

Google口コミでお困りの際は、まずこの分野に詳しい弁護士までお問合せください。無料相談を活用し、解決までの選択肢を明確にしましょう。射場法律事務所では、Google口コミの法的アプローチはもちろん、Googleのシステムを応用した技術的解決方法でも支援が可能です。「自分で削除しようとしたが、うまくいかなった」「他の弁護士に依頼したが、削除できなかった」という方でもご相談をお受けいただけます。まずはご事情をお聞かせください。

Googleマップの口コミ|嫌がらせ、悪質な低評価の削除方法とは

口コミ投稿は「ポリシー」が削除基準になる

Googleマップの口コミ(レビュー)は、Googleアカウントを持っている人であれば、誰でも書き込むことができます。店や会社の口コミ(レビュー)は、検索ユーザにとって有益な情報となるということもあって、Googleマップの口コミは簡単に手軽に投稿できる仕様となっています。

誰もが簡単に利用できる反面、悪質な低評価で店に嫌がらせをしたり、個人情報を書き込んで店だけでなく個人も攻撃の対象する現象も起きています。Googleは、このGoogleマップの口コミを利用するユーザーに対して、投稿に関するポリシーを設けて、健全な口コミ(レビュー)活用が実現されることを目指しています。このポリシーに違反する口コミは削除の対象となるため、ポリシーが削除の基準になっていると理解することができます。

マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシーの中には、「意図的な虚偽情報の投稿、写真のコピーや盗用、話題に無関係なクチコミ、中傷的な表現の使用、個人攻撃、不必要または不正確なコンテンツなどは、すべてポリシー違反に該当します。」と明記されています。口コミは個人の体験や事実に基づく感想を書き込む場であり、それに違反する嫌がらせ目的(誹謗中傷目的)の口コミは削除の対象となります。

禁止・制限されているコンテンツ

Googleマップの口コミ(レビュー)投稿では、具体的に以下のコンテンツが禁止・制限されています。

  • スパムと虚偽のコンテンツ
  • 関連性のないコンテンツ
  • 制限されているコンテンツ
  • 違法なコンテンツ
  • テロリストのコンテンツ
  • 露骨な性表現を含むコンテンツ
  • 不適切なコンテンツ
  • 危険なコンテンツおよび中傷的なコンテンツ
  • なりすまし
  • 利害に関する問題

これらの項目については、禁止および制限されているコンテンツに詳細が記されていますので、参考にご覧ください。例えば、「利害に関する問題」では、「競合他社に関するコンテンツを投稿して評価を操作すること」が禁止されています。誰でも匿名で口コミ(レビュー)が書き込めるため、このようなルール違反も起こり得ます。

Googleマップの口コミ|削除依頼の3つの方法

方法① 「報告」ボタンを利用する

ポリシー違反にあたる口コミ(レビュー)があった場合、Googleに報告することで削除審査を申請することができます。この方法には2つの操作方法があります。(1)Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)の管理画面の中で、口コミに設置された報告ボタンを使う方法と、(2)任意のGoogleアカウントで報告ボタンを使う方法です。(1)の方法では、その審査結果がGoogleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)管理者に通知されます。

ただし,この方法では,かなりの強度の誹謗中傷的内容,明らかな虚偽事実が含まれる内容でないと削除に至る可能性は低いという印象です。

方法② 法律に基づく削除に関する問題を報告する(フォーム)

Googleが提供するサービスにおいて、法律上の問題がある場合には、所定のフォームを使ってGoogleに事情を説明することができます。Google からコンテンツを削除するから次の順に進み、所定のフォームに必要事項を入力します。

Google マップと関連プロダクト

ローカル リスティング(ビジネス リスティングを含む)、クチコミ、投稿、または写真

法的な問題: まだ記載されていない法的な問題

リクエストを作成

この方法では、Googleマップの口コミ(レビュー)が法的に問題があることを根拠となる法律を示して説明することが求められます。そのため、法的な知識が必要であり難易度の高い方法だといえます。

方法③ 投稿者に直接削除依頼を行う

Googleの口コミは、投稿者自身であれば削除することができます。そのため、誰が投稿したかが明らかな場合は、その投稿者に削除を依頼するという方法が考えられます。ただ、この方法は、投稿者が誰であるか、その人物に連絡がとれるということが大前提になりますので、匿名の投稿であれば使えない方法となります。

また、投稿者が素直に削除に応じてくれるとも限らず、反対に炎上を招く危険もあるため、この方法は慎重を要します。自身で行う前に、民事事件の交渉実績がある弁護士に相談してから行うほうが無難でしょう。

Google口コミの悪評対策に詳しい弁護士相談

ネットの誹謗中傷問題で、最近特に弁護士相談が増えているのが、このGoogleマップの口コミで嫌がらせを受けているという問題です。個人の感想や実体験の域を越えて、嫌がらせのために投稿されたり、個人情報が書き込まれて困っているお店からの相談が急増しています。

【Googleマップの口コミ相談で急増している業種】

  • 病院などの医療機関
  • 歯科医院
  • 動物病院
  • ヘアサロン
  • 飲食店
  • 学習塾、習いごと教室
  • 旅館・ホテル

当事務所では、どの業種でもGoogleマップの口コミ相談をお受けしています。実際に口コミ内容を確認し、法的に問題のある誹謗中傷なのか、どのような対策がとれるかを検討し回答させていただきます。

また、メール相談でも対応していますので、ご都合のよいときにご相談いただきことができます。ネットの口コミ問題は、単に法律を使った方法では解決できないことも多く、ネットの知識も不可欠です。当事務所では法律はもちろん、ネットの問題に詳しい弁護士が対応させていただきますので、安心してお問合せください。

無料相談ご希望の方は、まずはこちらをご覧ください。

無料相談のご案内

Googleマップの口コミ(悪評)を削除する方法

口コミ(低評価レビュー)削除依頼の3つの方法 弁護士による解説

はじめに:Googleマップの口コミに関するポリシーとは?

Googleマップには、「マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー」があり、これに沿って口コミが投稿されなければ、削除の対象となります。特に、Googleが定めている「禁止および制限されているコンテンツ」に抵触しているかをチェックする必要があります。禁止されているコンテンツにはいくつかのカテゴリーがあり、例えば「不適切なコンテンツ」では、「わいせつ、冒涜的、不適切な言葉やジェスチャーを含むコンテンツは削除されます。」という説明が記載されています。

グーグルマップの口コミ(レビュー)が、ポリシー違反に該当する誹謗中傷や,度を越えた悪評である場合には、強制削除の対象になります。指定された削除依頼の方法で対策を行いましょう。

方法① 通報ボタンで削除依頼する方法

Googleマップの口コミには、ひとつひとつに「レビューを報告」というボタンが設置されています。パソコンで見るとわかりやすいのですが、口コミの右横に「三点マーク」があり、それを押すと「レビューを報告」というボタンが表示されます。それを押すと、報告(通報)の理由を示す選択肢が表示されますので、適切なものを選び通報を行います。

「口コミを報告」の選択肢

  • 関連性のないコンテンツ
  • スパム
  • 利害に関する問題
  • 冒涜的な表現
  • いじめ、嫌がらせ
  • 人種差別、ヘイトスピーチ
  • 個人情報
  • (役に立たなかった)

通報したあとは、Google側で審査され、ポリシーに違反すると認められれば削除されますが、この方法で削除されるケースは実際には限られているといえます。

方法② 「Googleからコンテンツを削除する」を使った方法

次に、Googleに法律上の問題点を指摘して、削除を求める方法を紹介します。「Googleからコンテンツを削除する」というページを利用する方法です。Googleの公式Legalヘルプ(ヘルプページ)には、Googleが提供するサービスについて、法律に基づきコンテンツの削除を求めるためのフォームが用意されています。Googleの口コミに法的問題がある場合には、次の流れでフォームを表示され、必要事項を入力します。

  1. Googleマップと関連プロダクト」をクリックする
  2. ローカル リスティング(ビジネス リスティングを含む)、クチコミ、投稿、または写真」をクリックする
  3. 法的な問題: まだ記載されていない法的な問題」をクリックする
  4. リクエストを作成」をクリックする

ここまで進むと、「法律に基づく削除に関する問題を報告する」と題した入力フォームが表示されますので、必要事項を入力して送信ボタンを押します。この方法での削除依頼は、法的な専門知識が必要となるため、弁護士に相談して対応するのが望ましいといえます。特に、口コミのどの部分が法的に問題であるか、その根拠を示しながら記載する必要がある点に注意する必要があります。弁護士であっても、Googleの削除依頼フォームに慣れている弁護士でなければ適切な記載をすることは難しいかもしれません。

方法③ 投稿者に直接削除依頼する方法

3つ目の方法として、投稿者に直接削除依頼を行う方法があります。Googleの口コミは、投稿した本人であれば自由に削除することができます。そのため、直接投稿者に削除を求めるという方法も選択肢の一つとなります。

ただし、この方法は、投稿者が誰であるか特定できていることが前提になります。さらに、直接接触するために予期せぬトラブル(炎上など)を引き起こすリスクもあるため、積極的に取るべき方法とはいえないでしょう。

Googleの口コミ削除に関する3つのポイント

ポイント① Googleマイビジネスを活用する

通報ボタンを使って削除依頼を行う場合、Googleマイビジネス(Googleビジネスプロフィール)の管理画面からも行うことができます。管理者権限で報告するほうが、幾分削除が通りやすい傾向にあるため、試してみる価値はあります。Googleマイビジネス(Googleビジネスプロフィール)については、こちらの公式ヘルプページ「Google ビジネス プロフィールへようこそ」を参考にしてください。

ポイント② 投稿に法的な問題があるかを見極める

投稿にどのような法的問題点があるかを見極めることはとても大切です。口コミは、その性質として、個人の体験や感想を述べるものです。ですので、あくまで主観的な表現にとどまるものについては、口コミの許容範囲内として削除されるこはありません。一方で、法的に問題といえるレベルの投稿であれば、それを主張してGoogleに削除依頼を出すことができます。

例えば、次のような場合には、Googleがポリシー違反として削除することはありませんので、他の方法で対応することになります。

  • 「店員の態度が悪く、不快な思いをした」
  • 「担当者が信用できないので、もう店に行きたくない」
  • 「他の店舗と比べて費用が高いし、クオリティも最悪」
  • 「初めからこんなひどいサービスだと知っていたら利用していない」
  • ★マーク1のみ(コメントなし)

ポイント③ 「オーナーからの返信」の活用

口コミの書き方によっては、削除依頼を出しても削除されないことも多いです。その場合は、その口コミに返信をして店側が誠意をもって対応していることを示すことも大切です。返信の書き方によっては逆効果になることもありますので、お困りの際は専門家に投稿を見てもらってから対策を講じるようにしましょう。

Googleの口コミはネットに詳しい弁護士に相談を

Googleの口コミを削除依頼したいというとき、まずはその投稿を法的に分析することが大切です。加えて、Googleの口コミはその仕組みを熟知しているかで解決の道がはっきり分かれます。当事務所の弁護士は、ネットの誹謗中傷問題に力を入れており、Googleの口コミ(悪評・低評価)についてもご相談をお受けしています。まずは無料相談を受けていただき、選択肢を知っていただくところからです。お悩み解決に向けて、ネットに詳しい弁護士がアドバイスをさせていただきます。

無料相談のご案内

無料相談は24時間いつでもお申込みいただけます。
無料相談のご案内
無料相談は24時間いつでもお申込みいただけます。
無料相談のご案内